摩擦圧接の歴史

イヅミ工業株式会社は、1962年国産初の量産実用化に成功した豊田自動摩擦圧接機の委託生産(開発・設計・製作)を1973年に開始し、1997年には株式会社豊田自動織機の技術を全面継承し、販売を始めました。以来、着実に実績を挙げ、豊富な機種と高い信頼性が評価され、国内外を問わず、部品加工作業の大幅な合理化に寄与しています。

摩擦圧接機の歴史は、豊田自動摩擦圧接機の歴史=イヅミ工業株式会社の歴史なのです。

歴史

1954年

ソ連のA.I.Chudikovが旋盤を改造し、金属丸棒の摩擦圧接実験に成功した。これをVNIIESO(ソ連邦電気溶接機研究所)が取り上げて、1956年頃より研究開発を始めた。

1957年

同所で開発された摩擦圧接機MST-1が発表されてから注目を浴び、各国で実用化の研究開発が行われるようになった。

1958年

ソ連では生産工程に導入されるまでに至る。

1958年

イギリスでBWRA(英国溶接研究協会)が、摩擦圧接機の試作に成功し、アメリカでも同年AMF社が試作機を発表した。

1960年

日本で、VNIIESOのVILLの著書「金属の摩擦圧接」が研究資料として紹介されたのが契機となり、摩擦圧接の調査研究が開始される。

1960年

訪ソ工作機械調査団により情報入手する。

1962年

豊田自動織機製作所が、量産設備としてブレーキ式摩擦圧接機を、国産初の実用化。

1964年

摩擦圧接研究懇談会が設立され、以後、摩擦圧接研究会/摩擦圧接協会と発展し活動を続けている。

1973年

豊田自動織機製作所の摩擦圧接機を、当社が委託生産開始

1994年

JIS 3607 炭素鋼の摩擦圧接作業標準 が制定される。

1997年

豊田自動織機製作所の摩擦圧接機を、当社が全面継承

1998年

NC制御による位相合せ摩擦圧接機を実用化

2002年

極細径〔Φ1.6用〕摩擦圧接機を実用化(ドリル・センサーシャフト等対象)